ギフト券に誤って「http://localhost:3000」を印字 誰もアクセスできず 提供元がミス
ギフト券の企画や販売を行うソウ・エクスペリエンスは、ギフト券「バーガーチケット」の一部に、アクセスできない誤ったURLを印刷したことが発覚したと発表した。
ギフト券の企画や販売を行うソウ・エクスペリエンス(東京都渋谷区)は1月4日、東京都内の飲食店などで使えるギフト券「バーガーチケット」の一部に、アクセスできない誤ったURLを印刷していたと発表した。サンプルとして記載していた「http://localhost:3000」から始まるURLをそのまま印字してしまったという。
正しいURLではチケット引き換えサイトにアクセスできるが、誤ったURLからでは同サイトにはアクセスできない。URLの他に印字している二次元コードは正常で、スマートフォンなどで読み取ることで正しいWebサイトにアクセスできるという。希望するユーザーには交換対応も行う。
誤ったURLを印字したバーガーチケットは2022年2月1日〜12月26日に発行したもので、枚数は最大50枚程度と予測。全体の1%未満という。同社は原因について「弊社の印刷システムにおいて、特定の条件下でサンプルURLがそのまま印字されてしまうという不具合があった」と説明している。
「localhost」は自分が使っているコンピュータのホスト名を指す。localhost入りURLへアクセスする場合、自分自身のコンピュータ内を参照するため、自分だけがアクセスするなら問題は生じない。しかし、他人へ共有してしまうと“他人のコンピュータ自身”を参照してしまうため、正しいページを表示できない。
Twitterでは12月26日、このギフト券を受け取ったと思われるユーザーが実物の写真を投稿しており、一部ユーザー間で話題になっていた。投稿者はその後、ギフト券の発行元に問い合わせたとしていた。
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