サービス終了「東方ダンマクカグラ」のクラファンに約2億円集まる 目標の1288% 買い切り版リリースへ
サービス終了したスマホゲーム「東方ダンマクカグラ」の買い切り版開発に向けたクラウドファンディングが、支援額約1億9334万円を達成した。
2022年10月28日にサービス終了したスマートフォン向けリズムゲーム「東方ダンマクカグラ」。DeNAメンバーや同人サークルで構成され、ゲームの提供に携わった「アンノウンX」は、同作の買い切り版「東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト」開発に向けたクラウドファンディングを11月に開始。23年1月9日の終了日までに6997人から約1億9334万円(目標金額の1288%)の資金を集めた。
東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロストは、東方ダンマクカグラのサービス終了に当たって発足したプロジェクト。サービス終了後も東方ダンマクカグラを遊べるようにする取り組みで、オリジナルのゲーム性を踏まえつつ改良した作品を、PCゲーム販売プラットフォーム「Steam」でリリースするとしていた。
当初の目標金額は1500万円だったが、開始から30分で達成。その後追加の目標も定めたが、全て達成した。追加の目標を達成したことから、SteamだけでなくNintendo Switch向けのパッケージ版をリリースすることも決まった。
東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロストは2023年内に提供予定。アンノウンXは今回のクラウドファンディングについて「多大な応援とご支援本当にありがとうございました。およそ30分で目標額を達成し、開発に向けての大きな弾みになったことは、支援してくださった皆さまのおかげです。こうして再び作品が届けられることを喜びに思います」としている。
東方ダンマクカグラは、同人ゲームなどで知られる「東方Project」の公認ゲームとして21年8月にリリース。以来500万人以上のユーザーが利用していたが、思うように売り上げが伸びず、コスト抑制に向けゲームのクオリティーを大きく落とさざるを得ない状況となったことから、サービス終了に至ったという。
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