紙でできたデジカメで昭和な写真を撮ってみた クランク回して動画撮影も:荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/5 ページ)
知る人ぞ知る「PaperShoot」の新型である。数年前に登場した台湾製の究極にシンプルなデジカメ。今回画素数が上がった新バージョンが登場したので使ってみたのだ。
知る人ぞ知る「PaperShoot」の新型である。
今、若い人の間でフィルムカメラが流行ってるらしい……とよく聞くけど、フィルムカメラの入手は容易でもフィルム自体の価格は高騰しているし、現像やプリントの価格も上がってて、昔ほど気軽にフィルムで撮って現像に出してすぐプリントを受け取れる状況ではないから大きな流行ってわけではないのだろう。
でも、フィルムカメラでの撮影がすごく新鮮に感じるのは分かる。フィルムなら、イマドキの何でもキレイに撮れちゃうスマホとは真逆で撮ってみないと分からないし、周辺の環境(光の色や明るさ)の影響ももろかぶりだし、ブレててもその場で分かんないし、でもその分独特のテイストを持つ写真が撮れる。
なんかね、身の回りにあるカメラの写りがよくなりすぎたせいで、その真逆の体験が新鮮という感じ。
長々と能書き書いちゃったけど、まさにそういう隙間を埋めるおもしろいデジカメなのだ、PaperShootは。
基板1枚+紙ボディの超薄型トイカメラだった
PaperShootは数年前に登場した台湾製の究極にシンプルなデジカメ。今回画素数が上がった新バージョンが登場したので使ってみたのだ。
これがどのくらいシンプルかというと、本体は基板1枚だけ。
とりあえず基本セットを開けてみよう。
中にはカメラ本体(という名の基板1枚)と基板を覆う紙製のジャケット、そして真鍮のネジなどが入っているだけだ。
カメラのレビューとしては異色だけど、面白いので基板から見ていこう。表側を見ると、中心にレンズ。22mm相当でF2.0と書いてある。まあ小さなカメラだ。その下には単四形乾電池2本分のスペース。
乾電池はニッケル水素充電池推奨。ニッケル水素充電池の本体内充電が可能だからだ。本体内充電可能ってとこがすばらしい。
右側にはSDカードスロット。microSDじゃない理由は? と社長さんに尋ねると(お会いする機会があったのである)、アダプターを使えばmicroSDも使えるし、Wi-Fi機能内蔵のSDカードがあればスマホとのWi-Fi接続も可能になるからとか。日本ではすでにWi-Fi内蔵SDカードはもう使われてないが、かつて「Eye-Fi」や東芝の「FlashAir」なんてあったな、そういえば。
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