バルミューダ、純利益300万円で前年比99%減 スマホ売り上げ約69%減 「材料価格の高騰など影響」
バルミューダは、2022年通期の純利益が300万円で前年比99.7%減少したと発表した。同社は原材料価格の高騰と記録的円安の影響受けたことが原因と分析している。
バルミューダは2月10日、2022年通期の純利益が300万円で前年比99.7%減少したと発表した。売上高は175億9500万円(同4.3%減)、営業利益は7500万円(同95.1%減)、経常利益は1400万円(同99%減)だった。同社は原材料価格の高騰と記録的円安の影響受けたことが原因と分析している。
同社は「原材料価格の高騰と記録的な円安ドル高により仕入コストが上昇し、売上総利益率が低下した」と説明。22年12月期決算説明資料によると、売上原価率は68.9%となり前年から8.8ポイント上昇したという。
また、国内では「BALMUDA Phone」の売り上げが反動減、家電製品の売り上げも減少。同社は「新製品の投入や販売促進施策の強化を実施したものの、巣ごもり需要の落ち着きや物価上昇による生活防衛の動きの影響を受けた」と説明する。一方、海外ではコーヒーメーカーやオーブンレンジが好調で、韓国や北米では売り上げが前年から増加した。
各製品カテゴリー別の売上高は、携帯端末関連が8億6800万円(前年28億4700万円、69.4%減少)、空調関連が37億9800万円(同33億4900万円、13.4%増)、キッチン関連が108億3700万円(同96億3200万円、12.5%増)だった。
23年度の事業計画については、現時点では売上減・利益微増の計画であるとし、売上高167億円(同5.1%減)、営業利益は1億円(同33.3%増)、売上原価率67.1%(同1.9ポイント減)と予想。各製品カテゴリーの業績予想については、携帯端末関連が400万円(同99.5%減)、空調関連が30億3400万円(同20.1%減)、キッチン関連が116億9300万円(同7.9%増)とした。
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