連載
ホットクックの牙城を崩せるか? パナ本気の「オートクッカー」の完成度は:知らないと損!?業界最前線(2/5 ページ)
この10年間で、調理家電のうち最も躍進した製品の1つが自動調理鍋だが、中でも最も成功したのがシャープ「ヘルシオ ホットクック」だ。そこへパナソニックが23年2月、「オートクッカー ビストロ」を発売した。オートクッカーは、ホットクックの牙城を崩せるのだろうか。
パナソニックから本気の自動調理鍋が登場
オートクッカーはさらに、最高約2気圧の高圧調理に対応するほか、低温調理や無水調理機能も備える。かき混ぜ機能では鍋底からしっかり食材をかき混ぜられるので、高火力で加熱してもこびりつく心配がない。ホットクックをはじめとする既存の自動調理鍋を徹底的に調べ上げ、ほぼすべての機能を備えた仕様となっており、後発であるメリットを生かしている。
実はこれまでもパナソニックは、圧力タイプの自動調理鍋を販売していた。しかし機能は非常にシンプルで、多くの電気圧力鍋と比べて特出した機能などはなく、あまり目立たない存在だった。しかし今回のモデルでは、スチームオーブンレンジで人気を博した「ビストロ」ブランドを冠するなど本気が見えてくる。
関連記事
- 全自動炊飯器も登場!? 23年注目「3つ」の家電カテゴリー
新型コロナウイルスの世界的な広がりから3年。2023年が幕を開けた。今回は、アフターコロナが加速するはずの今年、盛り上がりが予想される注目の家電カテゴリーを3つ紹介したい。1つ目は炊飯器市場、次にノンフライ調理器市場、最後にポータブル電源市場だ。 - パナソニック「指定価格制度」 家電量販店はどう捉えているのか?
パナソニックが「メーカー指定価格」を導入し、話題になっている。一部のフラグシップモデルで販売価格を指定し、値引きを認めないというものだが、家電量販店は在庫リスクを負わずに済む。「指定価格」により、家電量販店は今後どうなっていくのか。また他メーカーは追従していくのだろうか。 - 象印も新規参入「オーブンレンジ」激戦区はミドルクラス、子育て世代に人気の背景
ミドルクラスのオーブンレンジが人気だ。実勢価格は、単機能レンジやエントリー帯のオーブンレンジが1〜3万円程度、ミドル帯が5〜8万円程度、ハイエンド・フラッグシップモデルは10〜20万円程度。このミドルクラスオーブンレンジの人気から、日本の子育て世代のニーズが見えてくる。 - 「ホットクック」に産直食材、料理教室をセットに シャープら3社が新たなサブスクを試験提供
シャープは11日、自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」のレンタルに産地直送の食材、ホットクックの使い方が学べる料理教室をまとめて提供するサブスクリプション型サービスの実証実験を発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.