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「ラルクのSS席を買ったはずなのにS席だった」──消費者庁、コンサート事業者に措置命令 サイトの座席表示が“優良誤認”
消費者庁が、コンサート提供事業者3社に景品表示法に基づいて措置命令を行ったと発表した。3社は2022年5月に開催した「L'Arc-en-Ciel」のコンサートにおいて、公式サイトやチケットサイトに誤解を招く座席表を掲載していた。
消費者庁は2月16日、コンサート提供事業者3社に景品表示法に基づいて措置命令を行ったと発表した。3社は2022年5月に開催した「L'Arc-en-Ciel」のコンサートにおいて、公式サイトやチケットサイトに誤解を招く座席表を掲載していた。
座席表には、SS席を購入すれば1階アリーナ席、S席を購入すれば1階スタンド席、A席を購入すればバルコニー席か2階スタンド席でコンサートを見られると表示していた。しかし実際は、SS席やS席を購入しても1ランク下の座席に割り当てられることがあり、A席を購入した場合にはバルコニー席での観覧ができない状態だった。
消費者庁は、この表示が景品表示法の優良誤認に当たるとして、コンサート事業者オン・ザ・ライン(東京都港区)、ボードウォーク(同千代田区)、マーヴェリック・ディー・シー(同渋谷区)の3社に措置命令を行った。同表示が景品表示法違反であったことを一般消費者に周知すること、再発防止策を役員や従業員に知らせること、今後同様の表示を行わないことを求める。
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