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“Kiss”の名が付かない「EOS R50」、いい感じにKissだった:荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/6 ページ)
初代「EOS R」が誕生して5年目。やっとEOS RのKiss版が出たのである。でもそれはKissじゃないのだった。
初めてのデジタル一眼におすすめ
イマドキのエントリー向けモデルなので動画機能も充実している。注目したいのは動画モードに「手ブレ補正動画」や「レビュー用動画」モードが追加されたことだ。
エントリー向けのミラーレス一眼としては、ソニーのVLOGCAMが人気だが、あちらはEVFもなく、静止画より動画に軸足を強く置いている。
EOS R50は逆に静止画に軸足を置いたエントリー向けのミラーレス一眼だ。そう思って過言じゃないと思う。
そしてより賢くなったシーンインテリジェントオートがカメラの設定テクニックなどを知らなくてもいい。
そしてコンパクトで軽くてかわいいのである。
レンズキットのレンズが18mmスタートなのはちょっと残念だが(現在はAPS-Cサイズの場合16mmスタートが標準になりつつあるし、動画撮影を考えると広角の方が欲しくなるはずだ)、エントリー向けカメラとしては申し分ないかと思う。
Kissの名は付かなくなったけど、今まで一願レフのKissを使ってた人や新たにデジタル一眼を使いたい人におすすめだ。
【訂正:2023年2月23日13時30分更新 ※初掲載時、R50の被写体検出について誤った記述があったため当該箇所を修正しました。被写体検出に電車と飛行機は含まれていません】
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