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待望の軽量フルサイズ、キヤノン「EOS R8」の良いところ、残念なところ:荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/6 ページ)
「EOS R8」は「EOS RP」の後継モデルといっていいデザインでコンパクトで軽い。気軽にフルサイズを楽しみたい人の小型軽量機だ。どこがどう進化して、どこが物足りないのかチェックしていこう。
背面の構成はEOS RP系。マルチコントローラーやサブ電子ダイヤル1がない分シンプルだが、マルチコントローラーはAFフレームの移動で便利なので欲しかったか。
正面から見るとファインダー部の出っ張りが小さいなど実にEOS RPらしい。
残念なのはボディ内手ブレ補正がないこと。上位モデルとの一番大きな違いはそれだ。
ただイメージセンサーはEOS R6 MarkIIと同じ約2420万画素で映像エンジンは「DIGIC X」と、バリバリの最新モデルと同じなのである。そこがミソだ。
特にEOS RPからの進化を感じるのはAF。EOS RPのAFは速度も速くなく被写体検出も人物だけで全体にイマイチだったが、R8はR6 Mark IIゆずりで、AFは賢いし速いしサーボAF時もしっかり追従してくれるし被写体検出AFも搭載である。
人物・動物・乗り物を自動検出してくれる自動被写体検出AFも持っている。エントリーモデルにこそ必要な機能だ。
もちろん、瞳AFも動物AFも素晴らしいデキ。手ブレ補正機構を内蔵する85mm F2 MACROで撮ってみた。
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