ヒカキン「一生恨むぞ」 自身の合成音声を悪用した動画広告に注意喚起 TiKTokの規制すり抜けた手口とは
「ダイエットサプリの広告に僕の声が勝手に使われている、やめてください」──YouTuberのHIKAKINさんが、自身を模した合成音声の悪用に注意を呼び掛けた。
「ダイエットサプリの広告に僕の声が勝手に使われている、やめてください」──YouTuberのHIKAKINさんが、2月21日に公開した動画でこう注意喚起した。動画のタイトルは「一生恨むぞ」。HIKAKINさんによれば、動画投稿プラットフォーム「TiKTok」の機能を悪用し、本人の合成音声を勝手に動画広告のナレーションに使う例があったという。
問題の動画広告は「脂肪をごっそり落とす」「女性はあっという間で痩せる」「ガチのマジで実質無料」などとうたうダイエットサプリのもの。HIKAKINさんは動画に登場しないが、HIKAKINさんに似た声のナレーションが入っている。
ナレーションの音声は、TiKTokのテキスト読み上げ機能を使ったものという。TiKTokはユーザー向け施策の一環として、インフルエンサーの声を基に制作した合成音声でテキストを読み上げ、動画に利用できる機能を提供している。HIKAKINさんもTiKTokとのコラボとして、2022年10月から自身の声を基にした合成音声を提供している。
ただしHIKAKINさんによれば、この機能は本来一般ユーザー向けで、ビジネス用アカウントでは使えないという。しかし問題の動画はTiKTokではなく、YouTubeのショート動画プラットフォーム「YouTube Short」に投稿されたもの。つまりTiKTokの機能でナレーションを作成し、別のプラットフォームに投稿することで規制を回避しているようだ。
「このサプリがいいとか悪いとかじゃなくて、勝手に使わないでください」(HIKAKINさん)。視聴者に対しては「悪用とかしないでTiKTokで楽しく使ってほしい」と呼び掛けている。
HIKAKINさんは過去にも、自身の画像を無断で使った広告に対して注意喚起する動画を複数回投稿している。21日の動画では、広告だけではなく、自身をかたる偽のFacebookアカウントについても注意を呼び掛けていた。
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