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NTTの占有型100Gbps回線「APN IOWN1.0」、16日スタート 遅延は従来比200分の1、月額198万円
NTT東西が、次世代通信構想「IOWN」の最初のサービス「APN IOWN1.0」を3月16日に始める。既存の光回線に比べて遅延が200分の1になるのが特徴。月額利用料は198万円。
NTT東西は3月2日、同社が掲げてきた次世代通信構想「IOWN」(アイオン、Innovative Optical and Wireless Network)の最初のサービス「APN IOWN1.0」を16日に始めると発表した。既存の光回線に比べて遅延が200分の1になるのが特徴。月額利用料は198万円。
APNサービスは2つの拠点を専用線(光波長占有)でつなぐ法人向け通信サービス。通信速度は100Gbpsで遅延が少なく、光波長を占有するため、他ユーザーの通信状況による影響を受けない。
初期費用は契約料や工事費など約4万円。通信状況の監視や1マイクロ秒(1/1000ミリ秒)単位の遅延調整などができる専用装置「OTN Anywhere」も販売する。
NTTによると、APN IOWN1.0は遠隔合奏や遠隔レッスン、eスポーツ、遠隔映像制作、実験機器などの遠隔操作、データセンター間連携などの用途で使えるという。
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