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H3ロケット、きょう再打ち上げへ ライブ配信も実施
打ち上げを延期していたJAXAの次期主力ロケット「H3」の試験1号機について、3月7日午前10時37分55秒に再打ち上げを実施する。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月5日、打ち上げを延期していた「H3」ロケットの試験1号機について、7日午前10時37分55秒に打ち上げると発表した。2月17日の打ち上げでは、直前でロケット1段機体システムが異常を検知し、補助ブースター「SRB-3」に着火信号を送出しなかったため中止となっていた。
H3ロケットは、JAXAと三菱重工が次世代の主力ロケットとして構想から10年かけて開発を進めていたもの。宇宙輸送のハードルを下げるべく、打ち上げの高頻度化かつ低コスト化を狙っており、試験機1号には先進光学衛星「だいち3号」が搭載されている。
調査の結果、機体と地上設備の電気的離脱時に発生する通信・電源ラインの過渡的な電位変動の影響で、1段機体制御コントローラーが誤動作したと判明。必要な対策処置が完了する見込みを得られたことから、打ち上げ日時の決定となった。
7日午前9時40分ごろからJAXAのYouTube公式チャンネルでライブ配信を実施予定。なお、打ち上げに関しては、3月8日〜10日を予備期間として設けている。
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