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ヤフーが「パスキー」に対応 パスワード不要、複数デバイスの生体認証でログイン可能に
ヤフーはYahoo!JAPANにてパスワードを使わない認証技術「パスキー」に対応したと発表した。複数の端末で生体認証によるログインが可能なほか、端末を買い替えた場合でも設定が引き継がれる。
ヤフーは3月14日、Yahoo!JAPANにてパスワードを使わない認証技術「パスキー」に対応したと発表した。複数の端末で生体認証によるログインが可能なほか、端末を買い替えた場合でも設定が引き継がれる。
同社は以前からパスワード脱却を進めてきた。2017年にはパスワードを使わないSMS認証に対応、18年からはAndroidの生体認証ログインが可能になった。現在はアクティブユーザーの7割以上が、これらパスワードレス認証を使っているという。
ただしこれまでの仕組みでは、登録した端末でしか生体認証ができなかった。22年11月のApple IDに続き、今回Googleアカウントでのパスキーに対応することで、対応端末であれば1回の設定で複数の端末から生体認証を利用できるようになる。端末を買い替えても、Apple IDやGoogleアカウントにログインすれば、利用可能だ。
パスキーは、パスワードに替わる認証技術の標準化を推進する国際的な団体「FIDOアライアンス」が策定した技術。AppleやGoogle、Microsoftなどがサポートを進めている。
Yahoo!JAPANのパスキー対応環境は、下記の通り。
- Android 9.0以上 かつ画面ロック設定済み
- iOS 16以上/iPad OS 16以上 かつ画面ロックを設定済み
- macOS 13(Ventura)以上 かつ画面ロックを設定済み
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