ChatGPT、「まったく知らない」7割 認知度まだまだ低い
高い精度で自然な対話ができる、対話型AIとして世界中で注目を集める「ChatGPT」。ユニークキャリア(東京都豊島区)が「ChatGPT」の認知度に関する調査を実施したところ、「まったく知らない」と回答した人が全体の67.6%を占めることが分かった。
高い精度で自然な対話ができる、対話型AIとして世界中で注目を集める「ChatGPT」。ユニークキャリア(東京都豊島区)が「ChatGPT」の認知度に関する調査を実施したところ、「まったく知らない」と回答した人が全体の67.6%を占めることが分かった。
一方、「熟知していて詳しい説明ができる」と回答した人はわずか5.7%だった。同社は、「各種メディアで取り上げられ始めているものの、認知度はまだまだ低いといえる」とコメントしている。
ChatGPTを今後使いたいと思うか尋ねると、「使いたい」「どちらかといえば使いたい」と回答した人が合わせて39.6%おり、「使いたい」と考える人が4割程度いることが分かった。
ChatGPTを使いたい理由を聞いてみると、最も多かった回答は「便利そうだから」(50人)、次いで「面白そうだから」(19人)、「気軽にできそうだから」(8人)と続いた。
「何通りもの答えを提示してくれていて、自分に合った解決方法を探せそうだと感じた」「何をしたらいいのか分からない時に適切な対処法を提示してくれるから効果があるそう」など、実用性に着目したコメントが寄せられた。
ChatGPTを使いたくない理由については、「必要ないから」(65人)が最多となった。「ネットで調べれば分かる」など、わざわざChatGPTを利用する理由がないという意見が非常に多く見られた。
次いで「興味がわかないから」(24人)、「信頼できないから」(21人)などの理由が挙げられた。「人間の思考のような複雑なものは、まだ機械的なAIに理解できるとは思えない」「精度が完全でないと聞くので」など、AI技術への疑いを示す意見も散見された。
調査は、15〜59歳までの男女1000人を対象にインターネットにより実施した。調査期間は2023年2月24〜25日。
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