GPT-4なら外資ITの難解なサービス説明も分かりやすくまとめてくれる AWSやGoogle Cloudで試した
非ITエンジニアだけでなく、ときにIT関係者ですら分かりにくいと感じる外資IT企業のサービス説明文。先日登場した次世代の大規模自然言語モデル「GPT-4」を使えば、平易に説明してくれる。
非ITエンジニアだけでなく、ときにIT関係者ですら分かりにくいと感じる外資IT企業のサービス説明文。以前、難解なことで知られるAWSのサービス説明文をChatGPTにかみ砕かせたところ、ある程度分かりやすくまとめられることを記事にした。しかし、先日登場した次世代の大規模自然言語モデル「GPT-4」を使えば、さらに平易に説明してくれることが分かった。
例えば、仮想サーバの構築に使うAWSのサービス「Amazon EC2」について説明を頼んでみるとこんな感じだ。参考として、GPT-3.5(旧バージョン)での説明も載せる。
GPT-4の方が「専門用語をなるべく使わない」「文系でも分かるようにする」というオーダーを聞いてくれている印象だ。もし筆者がクラウドサービスを何も知らない人に向けて説明するなら、GPT-4が生成した文章を使う。
GPT-4では、AWSの説明文を独自の表現を交えつつ要約することも可能だった。AWS公式サイトに載っているEC2の説明文を入力し、「ITエンジニアでない人でも理解できるよう、かみ砕いて説明してください。独自の分析が多少混じっても問題ありません。専門用語をなるべく使わず、文系でも分かるように端的に説明してください」と頼んだところ、回答はこんな具合だった。こちらも参考として、GPT-3.5の回答を掲載する。
若干怪しい部分がないわけでもないが、GPT-4の方が専門用語を使わず誰にでも伝わりそうな表現でまとめるのに長けている。
AWS以外のサービスでも、要点を抑えて説明・要約させられる。例えばGoogle Cloud向けのシステム設計図作成サービス「Google Cloud Architecture DiagrammingTool」は以下のような説明になる。
GitHubだとこんな感じだ。
事業部門に属する人などに対して、サービスの概要をざっくり説明するのに役立ちそうだ。課題になりがちなIT部門と事業部門の協力だが、AIが一助になるかもしれない。
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