GPT-4は記者の仕事を奪うのか? ITmedia NEWSの記事を自動生成してみた:AIに相談だ!(2/2 ページ)
AIチャットbot「ChatGPT」「新しいBing」に、人間には答えにくい質問や、答えのない問い、ひっかけ問題を尋ねてみたらどんな反応を見せるのか。それぞれの反応からAIの可能性、テクノロジーの奥深さ、AIが人間に与える“示唆”を感じ取ってほしい。
月間1億PV突破 「ねとらぼ調査隊」が成長
アイティメディアは2月10日、リサーチ型メディア「ねとらぼ調査隊」が月間1億ページビューを突破したと発表した。同メディアは、読者アンケートを基にした人気投票記事や、官公庁や地方自治体が発表した内容をまとめたランキング記事など、最新のトレンドデータを反映した記事を提供している。
2019年10月の開設以降、「ねとらぼ調査隊」はエンタメ、グルメ、ファッション、旅行、家電など多くの領域をカバーしてきた。特に近年は地域性の強いローカルネタと、先述の人気ジャンルを掛け合わせた地域別ランキング記事が大きな成果を挙げている。
同メディアでは、5万1730票を集めた「2022年・NHK紅白の白組で良かった歌手ランキング」や、3万3127票を集めた「全国ナンバープレート人気ランキング」など、好評を博したアンケート記事が多数掲載している。他にも「最も人気のある『平成仮面ライダー』ランキング」や、「声優・中村悠一さんが演じたTVアニメキャラ人気ランキング」「そうめんの人気ブランドランキング」など、幅広いジャンルのランキング記事が読者から支持を受けている。
記者の仕事、本当に奪われる
AIの台頭で仕事が奪われるという議論は、何年も前から続けられているが、どうもひとごとという印象があった。「仕事が奪われるといってもまだ大丈夫だろう」と。しかし、上の記事を見てどう思っただろうか。完璧とはいわないが、実用レベルに達している。
なお、生成エンジンにGPT-3.5を指定すると、出力フォーマットが守られないことが多かった。GPT-4の登場で記事の自動生成が現実的になったといえるだろう。
これを使えば、フォーマットに当てはめれば書けるようなシンプルな記事をAIで生成し、人間が必要に応じて修正するというフローで量産できそうだ。生成にかかる時間もせいぜい2分程度だ。
現在はまだ試行錯誤の途中であり、ChatGPTを使ったからといって1時間に10本記事を生成できるかというと怪しい。しかし、作業フローを確立させられれば、かなりの効率化が図れそうだ。
もしシンプルな記事をAIに任せられれば、取材による深掘り記事やオリジナル記事などに時間をさけるようになる。コンテンツをよりリッチにできる可能性がある。
一方、情報セキュリティや倫理的な問題がないか、あるとしたらそれをどのようにクリアすべきかは慎重に検討する必要がある。実用に向けた議論を進めなければいけないレベルになったというのが、AIの進化を裏付けているともいえるだろう。
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