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電気代を稼ぐ音楽コンサート、東京藝大がさだまさしさんと開催 光熱費高騰にさださんが「力になりたい」

東京藝術大学が「電気代を稼ぐ音楽コンサート」を開催する。昨今の光熱費高騰で財政が切迫していることを踏まえ、コンサートで資金を集める。

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 東京藝術大学は4月15日、収益を大学の電気代に充てる音楽コンサート「電気代を稼ぐ音楽コンサート」を開催する。同学の客員教授を務めるさだまさしさんなどが出演。昨今の光熱費高騰で財政が切迫していることを踏まえ、コンサートで資金を集める。

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イベントのフライヤー

 会場は大学構内。入場料は9000円で、車いす席のみ8100円。さだまさしさんに加え、ヴァイオリニストの澤和樹さん、落語家の立川談春さんなどが出演。油絵を専攻する学生によるライブペインティングや、バイオリンを専攻する学生による独奏も披露する。

 利益は必要経費を差し引いた上で電気代に充てる。同学によれば数百万円分の電気代を充当できる計画という。

きっかけはさださんの声 「力になりたい」

 コンサートの企画を担当した美術学部デザイン科の箭内(やない)道彦教授によれば、開催のきっかけは2022年に実施した澤和樹前学長の退任記念公演という。イベントのMCの中で、電気代高騰の話をしたところ、退任公演にも登壇していたさださんから、終演後に「力になりたい」との声かけがあり、コンサートの企画に至ったとしている。

 「このコンサートが、一話完結でなく、藝大からの発信となり、寄付の増加などにつながり、芸術を志す学生たちが安心して学ぶ場を維持できるその小さなきっかけになることができたなら幸い」(箭内教授)

 電気代の高騰を巡っては、名古屋大学がスーパーコンピュータ「不老」の運用を縮退するなど、大学・研究機関にも影響が出ている。東京藝大も2月、備品のピアノを処分するなどして経費削減を進めていた。

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