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ソニー「ZV-E1」は最強の“ワンオペVLOGCAM”かも荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/3 ページ)

ソニーが29日の夜に発表した「ZV-E1」。VLOGCAMシリーズの第4弾であり、ついにフルサイズセンサーを搭載した。しかも1人や2人で撮影する時に便利な機能がたくさん盛り込まれている。

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 ソニーは3月29日の深夜、VLOGCAMシリーズの第4弾「ZV-E1」を発表した。ついにフルサイズセンサーを搭載したのである。しかも1人や2人で撮影する時に便利な機能がたくさん盛り込まれていた。


「Introducing vlog camera ZV-E1 | Sony」ブラックとホワイトの2色(公式動画より)

 振り返れば、第1弾は1型センサー搭載の「ZV-1」。Cyber-shot RX100シリーズを彷彿とさせるハイエンドコンデジ的なVLOG用カメラとして発表したのが2020年5月だった。あのときは「え、VLOG用カメラってアリなの?」とびっくりしたものである。

 でも考えてみたら、RX100シリーズでも動画は撮れたが、あくまでもスチルカメラに動画機能が付いたという位置付けだったのに対し、ZV-1は静止画でしか使わない機能はメニューの奥に入れ、その代わりレビュー用設定ボタンを付けたり、EVFを外して代わりにマイクを強化するなど、明らかに動画に振った設計が斬新だったのだ。動画も撮れるカメラじゃなくて、スチルも撮れる動画カメラ。見た目以上に違いは大きかった。

 第2弾は2021年7月に発表された「ZV-E10」。APS-Cサイズセンサーを搭載したEマウントのレンズ交換式VLOGCAMで、α6000系を彷彿とさせるボディながら、ZV-1と同様に静止画より動画を重視した設計のモデルだ。コロナ禍のまっただなかに出た製品ではあるが、品不足になるほどヒットした。Eマウントなのでα用レンズが全部使えるほか、VLOGに向いた超広角ズームレンズも出た。

 第3弾はZV-1のバリエーションで、超広角の単焦点レンズを搭載した「ZV-1F」。主に自撮りに向いたVLOGCAMで、2022年に登場した。

 そして第4弾が2023年3月29日に発表されたZV-E1である。


ZV-E1。4月21日発売で、市場推定価格はボディのみで33万円前後、28-60mm F4-5.6のレンズが付属したレンズキットは36万円前後

 今度はとうとうフルサイズセンサーを搭載した。これでVLOGCAMは、1型センサーのコンパクト2機種、APS-Cサイズセンサー搭載のEマウント機、そしてフルサイズセンサー搭載のEマウント機という幅広いバリエーションを持つシリーズになったわけだ。

気になるZV-E1の中身

 で、気になるのはZV-E1の中身だ。どんなフルサイズセンサーを搭載しているのか。

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