ポケモンGO、前代未聞の課金アイテム使用制限で炎上 狙いをNianticに聞く(2/2 ページ)
ポケモンGOが揺れている。7日から有料アイテムの「リモートレイドパス」をこれまでのほぼ倍に値上げし、さらに1日最大5枚という使用回数制限を設けると発表したためだ。
ITmedia:公式ブログには「リモートレイドパス導入後、プレイ体験は開発チームが予想だにしない形で大幅に変化した」とあります。どのような変化だったのでしょうか?
Niantic:ご存知のように、Nianticは現実世界、特に外でプレイするゲームに力を入れています。ゲームのバランスを、現実の世界を探索し、みんなと一緒に楽しむという方向に戻したいと考えています。ゲームデザインはこのコアミッションを反映させながら、リモートレイド体験のような柔軟な部分も取り入れたものにしたいと考えています。
ITmedia:現地レイドを推奨するのは理解できますが、リモートレイドパスは有料アイテムの中でも人気商品だったと思います。運営として「収入減は承知の上」で回数制限を判断したのでしょうか?
Niantic:私たちの大きなゴールは短期的な収入ではなく、『Pokemon GO』の最大のユニーク性である「現実世界の探索」を皆さまに体験していただくことにあります。
ITmedia:現地レイド推奨の背景にはスポンサー企業への配慮もあるのでしょうか
Niantic:(前の質問と)同じお答えになりますが、収益のポイントではなく、『Pokemon GO』のコアミッションである「現実世界の探索」にあります。
ITmedia:主に地方のユーザーが人数が足りずレイドが不成立になることを心配しています。今後、何か対策を検討していますか?
Niantic:リモートレイドパスは引き続きショップにて提供いたします。また、人口の少ない地域の皆さまがよりお楽しみいただけるよう、最近のマップのアップデートで100万以上のポケモンに出会えるポイントを追加しています。
Niantic:トレーナーの皆さまが集まって一緒に楽しみやすくなるよう、この夏ごろには「Campfire」の展開も予定しています。レイドの際など、お近くのトレーナーの方々にお声がけしやすくなるのではないかと思います。
基本的に公式ブログの内容に沿った回答で、地方在住ユーザーやヘビーユーザーが安心できる内容ではなかった。なお、上記質問の他にライセンサーの意向を問う設問もあったが回答はもらえなかった。
コロナ禍で不利な状況に置かれた位置情報ゲームのポケモンGOにおいて、リモートレイドパスが果たした役割は大きい。その利便性に慣れてしまったユーザーは回数制限や値上げをどう受け止めるか。変更が行われる7日は3日後に迫っている。
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