ニュース
ChatGPTのようなモデルを高速生成するツール、Microsoftが開発 「既存技術の15倍以上」うたう
米Microsoftが、ChatGPTのようなモデルを生成できるツール「DeepSpeed-Chat」を公開した。一般販売されているGPU1台で100億以上のパラメータを持つモデルの学習ができる上、学習速度も既存技術の15倍以上としている。
米Microsoftは4月12日、ChatGPTのようなモデルを生成できるツール「DeepSpeed-Chat」を公開した。GPU1台で100億以上のパラメータを持つモデルの学習ができる上、学習速度も既存技術の15倍以上としている。
DeepSpeed-ChatはChatGPTでも採用されている学習手法「RLHF」を効率的に実行するためのツール。これまでは高価なGPUを大量に使う必要があったが、DeepSpeed-Chatは少ないGPUで効率的に学習ができる。
例えば、クラウド上でGPU「A100-80GB x8」を使って大規模言語モデル「OPT-B13」を訓練する場合、9時間程度で完了し、コストも290ドル程度という。複数台のGPUを使えば1000億パラメータ規模のモデルの学習にも対応する。
Microsoftは「1〜2時間のコーヒータイムや昼休みに、DeepSpeed-Chatで小規模なトイモデルをトレーニングしてみるのも良いでしょう」と手軽さをアピールしている。
関連記事
- ChatGPTが職務経歴書を作成するサービス続々 エンジニア向けから看護師まで
ファインディ(東京都品川区)は4月5日、ChatGPTとの対話からエンジニアの職歴をAIが自動生成する「ChatGPTからインタビュー受けてみた」をリリースした。 - 今の技術ではChatGPTが書いた文章だと見抜けない? さまざまなツールで検証、成功率は50%以下に
ドイツのダルムシュタット工科大学に所属する研究者らは、ChatGPTで生成した応答と人間が作った応答を区別することを目的としたさまざまなツールの有効性を評価し、その精度と信頼性を比較した研究報告を発表した。 - 25人のAIが一緒に暮らしたら、自我は芽生えるか? ゲームの中で検証 バレンタインなど勝手に企画
米スタンフォード大学とGoogle Researchに所属する研究者らは、ChatGPTなどで制御したキャラクター25人が1つの町で一緒に生活したらどうなるかを検証した研究報告を発表した。 - 文章の“AI度”をChatGPTが判定「AI作文判定くん」 「AI作文くん」と同じ開発者が公開
入力された文章について、AIが書いたか人間が書いたかをChatGPTが推測し、“AI度”を0%から100%でざっくり判定するサービス「AI作文判定くん」が公開された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.