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その「¥」表示、本当に日本円? ネット通販で価格が20倍になるトラブル 国民生活センターが注意喚起
国民生活センターは、ネット通販サイトにおける「¥」表記について注意喚起する声明を発表した。
国民生活センターは4月19日、ネット通販サイトにおける「¥」表記について注意喚起する声明を発表した。一部のネット通販サイトの利用者から「『¥』表示を見て申し込んだら、日本円(JPY)ではなく、中国人民元(CNY)で決済され、約20倍の価格で購入したことになっていた」という相談が複数寄せられているという。
¥は日本円の通貨記号として使われ「円記号」と呼ばれている一方、中国人民元の通貨記号にも使われている。19日時点でのレートは、1元=19.56円。
国民生活センターが問題を指摘しているのは「Calli-Calli」という通販サイト。同センターがサイト内の表示を確認したところ、申し込みが完了するまでの画面では、¥表示が中国人民元であるとの表記は見られなかったという。サイトは日本語で作られているため、日本円と誤認する可能性があると指摘している。
国民生活センターには「画像共有SNSで広告を見て通販サイトにアクセスし、通販サイトで「¥1680」の商品を選び、クレジットカード決済で申し込んだ。後日、カード会社から届いた決済メールには「¥3万2916」と記載されていた」などの相談が寄せられているという。同センターが販売会社に事実確認の連絡をしたが、返信はなく連絡は取れなかったとしている。
対策として、¥表示が日本円なのか、中国人民元なのか、通販サイトを隅々まで確認することを推奨。もし気付かずに商品を購入してしまった場合は、カード会社に相談するか、最寄りの消費生活センターなどへ連絡するよう勧めている。
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