アドビの「AIノイズ除去」がすごい 超高感度撮影したノイズだらけの写真で試した:荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/5 ページ)
アドビが「Lightroom」にAIを使ったノイズ除去機能を追加。昔からあるノイズ軽減機能とどう違うのか。実力を探るべく、無茶な超高感度で撮影した写真で試してみよう。
続いて、2006年にニコンの「D200」で撮影したもの。文字部分の処理に注目したい。
人はどうか。
たまたま、友人のバンド「チルドレン・クーデター」を撮った写真があったのでAIノイズ除去をかけてみた。
次は2009年。初めて買ったミラーレス一眼がパナソニックの「DMC-GH1」だった。10年以上前でマイクロフォーサーズサイズなので高感度時のノイズはけっこう多かったのである。
たまたまこれを持って工場夜景を撮りに行き、ISO3200で撮った時の写真が残っていたのでAIノイズ除去をかけてみた。きれいにノイズが消え、蒸気のもわっとした感じや夜空のバンディング気味のノイズも軽減された。
次は料理。生春巻きだ。
2010年にソニーの「NEX-5」で撮ったもの。ISO感度は6400だ。
最後は2011年にソニーのNEX-5で撮影したうちの猫。ISO感度はISO6400。白い毛はさすがにちょっとのペットしてしまってAIっぽさが出ちゃうけど、それでも髭など肝心なところはきっちり判別できててエラいのである。
と、10〜20年前の古いRAWデータの現像もしてみた。
ノイズ低減ってある意味「ノイズによって失われた情報をAIを使ってうまく補完する」作業なのだけど、AIを使うことでウソみたいにディテールを維持しつつノイズを消すこともできたりするので、おすすめ。
どのくらいかけるべきかは、その人の好み、というよりは最終的にどんなイメージにしたいかというセンスにかかってくるわけで、参考になるよう、いろんなバリエーションを用意してみた。抑えめにかけるのもやりすぎるのもお好みで。
何はともあれ、RAWで撮っておいてよかったーという感じだ。
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