速報
「Google認証システム」がアカウント同期に 機種変が気楽に
Googleが2段階認証アプリ「Google認証システム」のコードを端末ではなくGoogleアカウントに保存するようになった。これで端末を紛失してもロックアウトされる心配がなくなり、機種変時の移行作業も不要になる。
米Googleは4月24日(現地時間)、2段階認証アプリ「Google Authenticator」(日本では「Google認証システム」)をアップデートし、ワンタイムコードを端末ではなく、Googleアカウントに(つまりクラウドに)保存するようにしたと発表した。これで端末を紛失してもロックアウトされることがなくなり、機種変更時の移行作業も不要になる。
Google認証システムは2010年にリリースされた、サービスやアプリへの2要素認証(2FA)によるログインで利用できるアプリ。AndroidだけでなくiOS版もあり、TwitterやFacebookなど多数のサービスで利用できる。
これまではワンタイムコードを1つの端末にしか保存できなかったため、その端末を紛失したり盗難されたりすると、このアプリを使って2FAを設定したサービスやアプリにログインできなくなっていた。
既にこのアプリを使っているユーザーは、アプリをアップデートすることでアカウント同期機能を利用できる。
今回のアップデートでは、アプリのアイコンも更新された。従来のグレーのアイコンから、Googleロゴの4色(青、赤、黄、緑)を使ったアスタリスクの形になった。
Googleは「パスキー」もサポートしているが、利用できるサービスはまだ少ない。当面は2FA認証を使うことになりそうだ。
関連記事
- Twitterの「SMS認証」3月19日に終了 まだ解除してない無料ユーザーは早めの変更を
米Twitterが2月に発表した、SMSを使った2要素認証をサブスクリプションサービス「Twitter Blue」ユーザー限定にする措置。同社は無料ユーザーに対し設定を削除するようにアプリ内で案内していたが、その期限が迫っている。 - Googleアカウント、間もなく自動的に2段階認証に(オプトアウト可能)
2段階認証によるログインを推奨するGoogleが、間もなくGoogleアカウントへのログインを自動登録にすると発表した。2段階認証に設定していないユーザーも設定するよう促される。 - Facebookの二段階認証、携帯番号の登録が不要に
Facebookが、これまで携帯電話番号が必要だったログインの二段階認証で、「Google Authenticator」などのアプリが利用できるようになったため、携帯電話番号の登録が必須ではなくなった。 - Google、Google Appsの二段階認証システムを発表
Googleが、Android端末やiPhoneなどを利用して認証コードを生成する無料の二段階認証システムを発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.