ニュース
「現時点で完全回復の予定なし」 Google Cloudのパリリージョンで障害 データセンター浸水 発生から27時間
Google Cloudのパリリージョンで27時間にわたる障害が発生している。データセンターに水が浸入したといい、「現時点では、リージョンの運用が完全に回復する予定はない」としている。
クラウドサービス「Google Cloud」のパリリージョン(europe-west9)で、4月26日午前11時ごろ(日本時間)から障害が発生している。データセンターに水が浸入したといい、一部のサービスを除いて27日午後3時41分時点で障害が続いている。障害は長引く見込みで「現時点では、リージョンの運用が完全に回復する予定はない」(米Google Cloud)としている。
仮想マシンを立ち上げる「Google Compute Engine」(GCE)、ストレージサービス「Google Cloud Storage」(GCS)、音声認識サービス「Speech-to-Text」など複数のサービスが影響を受けた。このうちGCSなど4サービスはリージョン全体で復旧済み。GCEなど3サービスはリージョン内の一部ゾーンで復旧したという。
ただし、他のサービスは障害の影響が続いている。Google Cloudはユーザーに対し、遅くとも27日午後7時までに、改めて事態の進捗を報告するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Google、セキュリティ特化の生成AI採用「Cloud Security AI Workbench」
Googleは独自の大規模言語モデル「Sec-PaLM」搭載のサイバーセキュリティスイート「Google Cloud Security AI Workbench」を発表した。Sec-PaLMは、セキュリティに特化したLLM。Workbenchには、Mandiantの「Threat Intelligence AI」や「VirusTotal」などが含まれる。
Google Cloud、仮想マシンの一時停止・再開が正式機能に 開発環境などでコスト抑制しやすく
Google Cloudで、仮想マシンの一時停止と再開を可能にする「サスペンド/レジューム」機能が正式版に。開発環境のコスト削減などに役立つという。
Google Cloud、AIスタートアップ向け支援強化 割引率アップ
Google CloudがAIに関連する企業支援プログラムを強化する。スタートアップ支援プログラムの内容を充実させる他、新しいプログラムも立ち上げる。
Google、GPT競合のLLM「PaLM」のAPIを提供へ 生成系AIアプリ開発を支援
Googleは、大規模言語モデル(LLM)「PaLM」のAPIを発表した。PaLMのトレーニングツール「MakerSuite」と生成系AIアプリ開発プラットフォーム「Generative AI App Builder」も発表。まずはプライベートプレビューで提供を開始する。
KDDIのメタバース「αU」はGoogle Cloud採用 2社が覚書締結
グーグル・クラウド・ジャパンとKDDIが覚書を締結。KDDIがメタバース・Web3サービスにコンピューティングリソースなどを提供するという。
