Google、セキュリティ特化の生成AI採用「Cloud Security AI Workbench」
Googleは独自の大規模言語モデル「Sec-PaLM」搭載のサイバーセキュリティスイート「Google Cloud Security AI Workbench」を発表した。Sec-PaLMは、セキュリティに特化したLLM。Workbenchには、Mandiantの「Threat Intelligence AI」や「VirusTotal」などが含まれる。
米Googleは4月25日(現地時間)、セキュリティ向けに調整した独自の大規模言語モデル(LLM)「Sec-PaLM」搭載のサイバーセキュリティスイート「Google Cloud Security AI Workbench」を発表した。まずは米Accentureなど一部の「信頼できるテスター」向けに提供を開始した。
Sec-PaLMは、Googleが2022年に発表したLLM「PaLM」をセキュリティ向けに調整したLLM。PaLMのAPIは一部の開発者に3月から提供されている。Sec-PaLMにはソフトウェアの脆弱性、マルウェア、脅威指標、攻撃者のプロファイルなどのセキュリティ関連のインテリジェンスが組み込まれており、セキュリティのユースケースに合わせて微調整されているという。
Cloud Security AI Workbenchには、2022年に54億ドルで買収したMandiantの「Threat Intelligence AI」やSec-PaLM採用の「VirusTotal」などが含まれる。後者は、悪意あるスクリプトの動作を分析できるツールだ。
Googleはこのサービスを発表する公式ブログで「生成AIは最近、想像力をかき立てているが、Sec-PaLMはGoogleとDeepMindによる長年にわたるAI研究と、セキュリティチームの深い専門知識に基づいている」「生成AIをセキュリティに適用することの威力を認識し始めたばかりだが、セキュリティコミュニティ全体の進歩を促進することを楽しみにしている」と語った。
米Microsoftも3月に、米OpenAIのLLM「GPT-4」採用のセキュリティ分析ツール「Microsoft Security Copilot」を発表した。
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