Apple、2四半期連続の減収減益 Macの落ち込みをサービスでサポート
Appleの1〜3月期決算は、前四半期に続く減収減益。Macの落ち込みをサービスがサポートし、アナリスト予測は上回った。
米Appleは5月4日(現地時間)、第2四半期(2023年1〜3月)の決算を発表した。売上高は前年同期比2.5%減の948億3600万ドル、純利益は3.3%減の241億6000万ドル(1株当たり1ドル52セント)だった。2四半期連続の減収減益だ。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は929億6000万ドル、純利益は1ドル43セント)は上回った。
ティム・クックCEOは声明文で「困難なマクロ経済環境にもかかわらず、サービス部門は過去最高の記録を、iPhoneは第2四半期として過去最高の記録を達成し、アクティブな端末のインストールベースも過去最高を記録したことを嬉しく思う」と語った。
ルカ・マエストリCFO(最高財務責任者)は業績発表後の電話会見で「マクロ経済の見通しが現在の四半期予想から悪化しないと仮定すると、第3四半期の売上高の前年同期比実績は、第2四半期と同様になると予想している」と語った。
セグメント別売上高は、iPhoneは1.5%増、Macは31.3%減、iPadは12.8%増、Apple WatchやHome Podなどは0.6%減だった。Apple MusicやAppel TV+などを含むサービスは5.5%増だった。Macは2四半期連続の2桁台の減少になった。
Appleは同四半期に新しいMacBook Proや新しいMac miniを発売している。
米調査会社IDCによると、1〜3月期の世界でのPC出荷は29%減で、中でもAppleの出荷台数は40.5%減だったという。
地域別では、米、中国、日本は減少、欧州と中国と日本を除くアジアは増加した。
Appleは、取締役会が900億ドルの自社株買いを承認したことも発表した。
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