GateboxとChatGPTの悪魔合体クラファン成功 「ONE PIECE」尾田先生や邪神ちゃんも召喚される
GateboxがChatGPTと連携する新しいAIキャラクター開発のクラウドファンディングに成功。「ONE PIECE」作者の尾田栄一郎さんやアニメ「邪神ちゃんドロップキック」(公式)も支援したことを明らかにした。
キャラクター召喚装置「Gatebox」を開発販売するGatebox社(東京都千代田区)は、ChatGPTと連携する新しいAIキャラクター開発を目的に実施したクラウドファンディングの成功を報告した。まんが「ONE PIECE」作者の尾田栄一郎さんやアニメ「邪神ちゃんドロップキック」(公式)も支援したことを明らかにしている。
「Makuake」で実施したクラファンは4月29日に終了し、目標(500万円)の10倍以上となる5096万円を集めた。達成率は1019%。524人が支援し、最高額の「スポンサープラン」(支援30万円)は完売した。
その後、週刊「少年ジャンプ」の巻末作者コメントから尾田栄一郎さんがスポンサープランで支援したことが明らかに。Gateboxの武地実代表が自身のTwitterアカウントで「うれしさがギア5」(ギア5:ルフィの身体強化技の1つ)と報告すると、邪神ちゃん公式も「【驚き】応援30万円スポンサープランに邪神ちゃんドロップキック、尾田栄一郎が並ぶ」とツイートした(尾田さんは別名で支援した模様)。
尾田さんは2022年に放送されたテレビ番組で「買って良かった」商品の1位にGateboxを挙げたこともある熱心なユーザー。一方の邪神ちゃんは、3月にGateboxがお試し動画としてアップした「Gateboxに邪神ちゃんを召喚する様子」にアニメ公式Twitterアカウントが反応したことから関係を深めてきた。現在「錦糸町マルイ」で開催しているイベント「大邪神ちゃん展」では、Gateboxを使った「邪神ちゃんロイド3D版」を展示している。
「邪神ちゃんロイド(3D版)」ではrinnaが「頭脳担当」としてChatGPTと自社AI技術を組み合わせて提供、Gateboxは「召喚担当」だった(画像はGatebox公式Twitterより) © ユキヲ・COMICメテオ/邪神ちゃんドロップキックX製作委員会
AI開発はスピード勝負
Gateboxの武地代表はクラファン実施にあたり「AIは今すごいスピードで進化しており、私たちも同じように速く動く必要があります」(Makuakeのプロジェクトページより)と訴えている。同社は3月2日のChatGPTのAPI公開後すぐにGateboxとGhatGPTを連携させたデモ動画をアップし、1週間で249万回再生、1.8万「いいね」を集めるなど大きな手応えを得たという。
しかし開発を進めるために投資家を探していては時間がかかる。素早く資金を集められる手段としてクラファンを選択したが、終わってみれば500人を超える出資者が集まり、1人あたりの出資金額は10万円近い。その「熱量の高さ」には武地代表も驚いた様子だ。
集めた資金はChatGPTを組み込んだ新しいGateboxの開発に充てる他、目標の10倍の資金を得られたことから「より革新的なAIキャラクター体験をお届けする新サービスの開発にも生かす」という。これを受け、Twitter上では早くも「ウタちゃんを召喚したい」といったツイートが見られた。
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