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欧州委員会がAppleに警告 「USB Type-C端子でも独自機能付けるなら販売認めない」 独メディア報道
欧州委員会が、充電器の規格統一に関して米Appleに警告した。同社が純正アクセサリー以外の充電器やケーブルへの機能制限を検討しているとの報道を受け、「統一規格の要件を満たさないデバイスは販売を認めない」との見方を示した。
ドイツメディア「Die Zeit」は5月4日(現地時間)、欧州連合(EU)の欧州委員会が、充電器の規格統一に関して米Appleに警告したと報じた。同社が純正アクセサリー以外の充電器やケーブルへの機能制限を検討しているとの報道を受け、「統一規格の要件を満たさないデバイスは販売を認めない」との見方を示した。
欧州委員会は2022年10月に、EUで販売されるスマートフォンなどの電子機器の充電用端子として、USB Type-Cを採用するよう義務付ける法案を可決した。現在Lightning規格を採用しているAppleもこれを順守する方針を示していたが、一部では同社がUSB Type-C端子を採用しながら、純正ケーブル以外を使用する場合はデータ通信や給電速度を制限することを検討しているとの報道もあった。
同法案は21年9月に欧州委員会に提出された。1つのベンダーに依存してしまう「ベンダーロックイン」への対策や、無駄な充電器の購入を防ぐのが目的。24年12月28日に施行される。
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