ARペット育成ゲーム「ペリドット」配信開始 いずれ「ARグラス」で会えるかも
ポケモンGOの米Nianticが最新のAR技術を投入したペット育成ゲーム「Peridot」(ペリドット)の配信を始めた。プレイは無料でアイテム課金がある。
「Pokemon GO」(ポケモンGO)で知られる米Nianticは5月9日、最新のAR技術を投入したスマートフォン向けペット育成ゲーム「Peridot」(ペリドット)の配信を始めた。AppStore、GooglePlayでダウンロードできる。プレイは無料でアイテム課金がある。
Peridotは、Nianticの完全オリジナルゲーム。プレイヤーは「ペリドット・キーパー友の会」の一員となり、数千年もの眠りから覚めた不思議な生き物「ペリドット」(以下、ドット)を絶滅の危機から救うため、育てて繁殖させるというストーリーだ。
卵から生まれたドットにエサをやり、ボールで遊んだり、散歩に連れて行ったりして“お世話”をする。ただしトイレなどの面倒なお世話はない。ドットを服や帽子で着飾ったり、アイテムなどを使って「お手」などの芸(トリックと呼ぶ)を覚えたりもする。
ドットが成長したら生息地(POI:ポケモンGOのジムやポケストップになっている場所)などで他のドットと出会い、ドットカードを交換すると卵が生まれる。ドットには「ペリ遺伝子システム」というDNAのような仕組みがあり、卵から生まれた子は親の姿形(アーキタイプと呼ぶ)やレアな特徴を引き継ぐという。
アプリにはドットの繁殖のため、ソーシャル機能「Campfire」を実装した。これを使えばフレンドとチャットしたり、コミュニティに参加したりできるという。
Nianticは「大切なのは現実の世界で他のキーパーたちと団結することです。団結して新しいドットを生み、育てましょう」としている。
既報の通り、NianticはPeridotに先進的なAR技術を多く採用している。今後も実際の風景にARのオブジェクトを組み合わせる“環境のAR”など新機能を取り込みつつ、最終的には「ARグラス」など将来のハードウェアを利用するプラットフォームに育てる考えだ。同社は2022年11月に屋外用ARグラスのリファレンスデザインを公開している。
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