Fox Newsを降板した看板キャスターがTwitterでの番組開始を予告 「契約していない」とマスク氏
Fox New Mediaの人気番組を突然降板した保守系キャスターのタッカー・カールソン氏が、Twitterで番組を始めるとツイート。イーロン・マスク氏は「何の契約もしていない」とツイートし、カールソン氏は収益化サービス「サブスクリプション」を使うと語った。
米Fox News Mediaの人気番組「Tucker Carlson Tonight」を4月24日(現地時間)に突然降板した保守系キャスターのタッカー・カールソン氏は5月9日、自身のTwitterアカウントで「戻ってきたよ」とツイートした。Twitterで新番組の配信を開始するとしている。
カールソン氏は2016年から平日午後8時というゴールデンタイムに自分の名前を冠した番組に出演していたが、Foxが突然降板を発表した。理由の説明はなかったが、カールソン氏は番組で、人種やジェンダー問題についてかなり保守的な発言を繰り返し、リベラルを激しく攻撃していた。
カールソン氏は9日のツイートに添えた動画で、「30年以上メディア業界にいた私は、皆さんに様々なストーリーを伝えることができる」と語った。具体的な番組の内容は不明だが、Tucker Carlson Tonightに似たものになるとしている。
このツイートに対する他のユーザーのリプライに、Twitterのオーナーであるイーロン・マスク氏が長いリプライを付けた。その中で、「(カールソン氏と)いかなる種類の契約にも署名していないことをはっきりさせておきたい。タッカー(カールソン氏)には、他のコンテンツクリエイターと同じルールと報酬が適用される」と語った。
つまり、カールソン氏はマスク氏が「サブスクリプション」として推しているクリエイターのための収益化サービス(旧「スーパーフォロー」)を使って番組を配信することになるようだ。
マスク氏はまた、「このプラットフォーム(Twitter)ではテレビ放送のように一方通行ではなく、人々は(コンテンツの内容を)批判したり、反論したりできる。もちろん、誤解を招くものはすべてコミュニティノートの対象だ」とも語った。
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