もう「7」はいらないかも 「Pixel 7a」を使ってみたらコスパが良すぎた 【先行レビュー】(1/4 ページ)
Pixelの良コスパモデルに新作「Pixel 7a」が登場した。2022年10月に登場した「Pixel 7」の廉価版と考えるとわかりやすい。が、これが全く廉価版ではないのだ。
Pixelの良コスパモデルに新作「Pixel 7a」が登場した。aが名前に付くシリーズは、上位モデルのエッセンスを引き継ぎつつも安価に仕上げたモデルで、2022年10月に登場した「Pixel 7」の廉価版と考えるとわかりやすい。が、これが全く廉価版ではないのだ。正直、Pixel 7を買うぐらいなら「安いしこっちでいいじゃん」といえるレベルだ。
今回、Pixelがドコモに帰ってきたのも大きなニュースだろう。同社はPixel 3aを最後に、Google製スマートフォンの取り扱いをやめていたが、7aから復活を果たした。自社チップを採用して以降、商品競争力が高まったPixelをドコモも無視できなくなったということだろうか。
短期間だが、先行して同機を試すことができたので進化ポイントを紹介しよう。
6aの不満点をいろいろ解消
aシリーズはPixelで最も売れているスマートフォンといっても過言ではない。Pixel 7発表時に来日した米Googleの幹部も「日本はPixel 6aの売れ行きが力強い」とアピールしていたぐらいだ。6aは「Pixel 6」で搭載されたGoogle独自チップ「Google Tensor」を搭載しつつも、5万3900円という価格で人気を博した。
一方で、差額分の違いもあった。Pixel 6のメインカメラは5000万画素で1/1.31インチという大型のイメージセンサーなのに対し、6aはPixel 3〜5まで使われていた1220万画素で1/2.55インチの古くて小さいセンサー。歴代のPixelで使ってきたものなのでGoogleも扱いに慣れているし、AI処理のおかげで写真はキレイなのだが、高感度性能がもろに響く夜間の動画撮影ではさすがにノイジーだった。
他にも、メモリは2GB少ない6GB、ワイヤレス充電やハイリフレッシュレートにも非対応と差別化が図られていた。
ところが、こうした違いが7aではことごとく解消されている。チップは新型の「Tensor G2」、8GBのメモリ、90Hzの「スムーズディスプレイ」を採用しており、Pixel 7に並んだ。aシリーズ初のワイヤレス充電もサポートした他、カメラは、新たに1/1.73インチの6400万画素センサーを採用している。
外観も類似点が多い。Pixel 7は旧型からデザインを刷新し、前後はGorilla Glass Victusでサンドイッチされ、フレームとカメラ周りはマット仕上げのアルミニウムをまとっている。7aもデザインのテイストは全く同じで、画面はGorilla Glass 3、ボディは「高温で成形された3D複合素材カバーガラスとテキスチャ加工の合金製フレーム」とされている。正直7と7aに見た目の差はなく、安っぽさは感じない。
ディスプレイは、6aと同じ6.1インチのOLEDパネル。Pixel 7より0.2インチ小型のパネルを積んでいるため、一回り小さく手に馴染む。先述の通りリフレッシュレートが60Hzから90Hzにアップした他、指紋認証の解除もより速くなった印象だ。表示品質や輝度も十分で使っていて特に不満はなかった。
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