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GoogleのAI「Bard」からAdobeのAI「Firefly」で画像生成可能に 画像の来歴管理など「クリエイター中心」
Adobeの生成AI「Firefly」がGoogleのチャットAI「Bard」と連携。Bardにテキストを入力すると、Fireflyで画像を生成できるようにする。画像の来歴を管理する機能も。
米Adobeは5月11日(現地時間)、Googleと連携し、チャットAI「Google Bard」にテキストを入力するだけで、画像生成AI「Adobe Firefly」を使って画像を生成できるようにすると発表した。画像の来歴を管理する機能も搭載するなど、「クリエイター中心の視点で取り組む」という。
サービスは「今後数カ月以内」に利用できるようにする。
Fireflyは、ストックフォトサービス「Adobe Stock」に収録された、権利関係がクリアな数億枚の画像を利用した生成サービス。3月にβ公開して以来、7000万枚以上の画像が生成されたという。
BardとFireflyが連携すれば、Bardからテキスト入力するだけで、Fireflyで画像生成できるようになる。生成された画像は、デザインツール「Adobe Express」でそのまま編集できる。
作者の情報や編集・加工履歴をデジタル作品に埋め込める「コンテンツクレデンシャル機能」を活用することで、BardがFirefly経由で生成した画像にソースの透明性をもたらすとしている。
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