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Google、生成AI搭載検索エンジンのお試し利用を米国で開始

Googleは、生成AI搭載版Google検索のテストを米国で開始した。複合的なクエリに対応し、フォローアップの質問にも答える。ショッピングの相談では従来通りの広告も表示される。

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 米Googleは5月25日(現地時間)、Google I/Oで予告したGoogle検索の生成AI機能の初期テスト「Search Generative Experience」(SGE)の提供を米国で開始したと発表した。

 SGEは、こちらもGoogle I/Oで紹介した、一般ユーザーが実験的な機能にアクセスできる「Search Labs」の実験の1つ。

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Search Labs(日本からはまだアクセスできない)

 SGEを利用できるようになると、検索枠に会話のような文章で複合的なクエリを入力し、回答を得られるようになる。

 例えば「5月にマイアミで予定されている屋外結婚式のための、2日以内に届く流行りの色のドレス」というクエリをテキストあるいは音声で入力すると、「高温多湿な気候に対応できる服がいいですね。幾つかのポイントを提示します」としてまず複数の条件(流行りの色はピンク、など)を提示した後、その条件に合う複数のドレス候補の画像を表示する。各画像にはブランドと価格も表示される。恐らくクリックすると最終的には購入サイトに誘導されるのだろう。

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リクエストの条件に合うドレス候補を表示

 画像一覧の下には、米MicrosoftのBingチャットのように、「フォローアップを求める」「ドレスに合うアクセサリー」などの関連する次の質問候補が複数表示される。

 フォローアップとして「靴はどうしたら?」と尋ねると、ドレスに合う靴を紹介する画像や動画が並ぶ。

 別の例では「うちの近所で多人数向けの2つのランチスポットを比較して」と入力すると、画像やレビュー付きの2つのレストランを比較する画面になる。

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2つのレストラン比較

 恐らくGoogleマップと連携しており、レストランの予約までたどり着けそうだ。

 買い物関連のクエリでは、SGEの回答の上にしっかり広告枠が表示される。

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「プールパーティ用Bluetoothスピーカー」の検索結果に表示された広告

 Googleは「この実験は、検索に生成AIを追加するための最初のステップであり、今後さらに更新と改善を行っていく計画だ」としている。

 日本など、米国以外の地域でも提供するのか、するとしたらいつごろからなのかなどは発表されていない。


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