OpenAIのアルトマンCEO、「もちろん欧州撤退の計画はない」とツイート

OpenAIのアルトマンCEOは5月26日、「もちろん欧州を離れる計画はない」とツイートした。同氏は24日、欧州でのAI規制法案について、「順守が不可能なら欧州での事業を停止するかも」と語ったと報じられた。

[ITmedia]

　米OpenAIのサム・アルトマンCEOは5月26日に欧州歴訪を終え、「AIを適切に規制する方法について欧州で議論した非常に生産的な1週間だった。われわれは欧州で活動を続けることに興奮しており、もちろんここを離れる計画はない」とツイートした。

　アルトマン氏は24日、OpenAIがEUが審査中のAI関連法案「EU AI Act」を順守するのは「技術的に不可能かもしれ」ず、その場合は欧州での事業を停止する可能性があると語ったと広く報じられた。26日のツイートは前言を撤回するものだ。

ロンドン大学ユニバーシティカレッジでのパネルディスカッション（画像：University College London）

　OpenAIは25日、AIが従うべきルールを決定するための民主的プロセスを確率する実験に10万ドル投資すると発表した。

　アルトマン氏とは別に、米AlphabetおよびGoogleのCEO、スンダー・ピチャイ氏も欧州を歴訪し、24日には欧州委員会のティエリー・ブルトン委員（域内市場担当）と会談した。ブルトン氏は会談後、EU AI Actに先立って策定する計画の「AI Pact」で協力することでピチャイ氏と合意したとツイートした。

スンダー・ピチャイ氏（右）と会談するティエリー・ブルトン氏（ブルトン氏のツイートより）