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ソフトバンクもチャットAI導入 社員約2万人に展開 業務効率化へ
ソフトバンクがチャットAIを全社導入する。社員約2万人が、文章の作成や翻訳、アイデア出しに活用。業務効率化や生産性の向上につなげるという。
ソフトバンクは5月29日、チャットAIの全社導入を発表した。社員約2万人が、文章の作成や翻訳、アイデア出しなどに活用。業務効率化や生産性の向上につなげるという。
大規模言語モデル「GPT-4」などをMicrosoftのクラウドで使える「Azure OpenAI Service」をベースとしたチャットAIサービスを活用する。入力した情報が外部に提供されない仕組みも整えたという。
安全なAIの利活用に当たっての施策も推進。例えば6月中には全社員に教育プログラムを提供する他、7月にはAIの活用・提供方針を定めた「AIガバナンス基本規程」を施行するという。
日本企業による生成AI活用を巡っては、パナソニックが同様にAzure OpenAI Serviceを活用したチャットAI「PX-GPT」をグループ全社員に展開。みずほフィナンシャルグループや三井住友フィナンシャルグループも導入・活用の検討を始めている他、携帯キャリアではKDDIも社内チャットAI「KDDI AI-Chat」の活用を発表している。
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