久しぶりにエアコン使ったらカビ臭い…… 梅雨時期に増える「カビ風」に要注意 対策は?
約75%がエアコン内部のカビが気になった経験あり──パナソニックは、そんな調査結果を発表した。梅雨時期はカビが好む環境が整いやすく、エアコン内部も発生しやすい場所の一つだという。同社は家でできるカビ対策として、3つの方法を案内している。
約75%がエアコン内部のカビが気になった経験あり──パナソニックは5月30日、そんな調査結果を発表した。梅雨時期はカビが好む環境が整いやすく、エアコン内部も発生しやすい場所の一つだという。同社は家でできるカビ対策として、3つの方法を案内している。
久しぶりにエアコンをつけて冷暖房の風にイヤな臭いがした場合、エアコン内部にカビが発生している可能性がある。エアコンから「カビ風」として吹き出ると、部屋中にカビ胞子をまき散らすことになってしまう。カビの胞子は花粉やダニなどと同じく、アレルゲンとなりやすく、健康被害を与えるリスクもある。
エアコンから吹くカビ風がどのように広まっていくのか。同社では実際に送風機にカビを付着させ、高感度カメラで撮影してカビ風を可視化。カビがどのように空間を漂うのかを明らかにしている。
カビ対策には「換気」「湿度コントロール」「掃除や家電の手入れ」
同社は、カビが生える条件として「温度」「湿度」「栄養」の3つの要素が関わっていると説明する。室内で発生するカビにとって、温度20〜30度、湿度60%以上の環境が好条件であり、室内の空気が滞り、湿度が高くなる場所は生えやすいという。使用直後で結露が発生しているエアコン内部はこれに合致し、特に生えやすい場所の一つとしている。
同社は、家でできるカビ対策として「換気」「湿度コントロール」「掃除や家電の手入れ」の3つを奨励。特に換気をすることで、空気中のカビ胞子やハウスダストを輩出できるため効果的としている。具体的には、24時間換気システムは常に運転させ、1日に1〜2回は窓を開けての自然換気を推奨。窓を開けているときにエアコンや空気清浄機を作動させても問題ないという。
湿度については常に60%以下になるのが良いとし、湿度計の使用を勧めている。湿度を下げたいときには、除湿機やエアコンの除湿運転を利用するのがいいとしている。また、ほこりや汚れはカビの栄養源になるため、エアコンフィルターなどを定期的に掃除することも重要。エアコン内部にカビや汚れがあった場合は、専門業者にクリーニングしてもらうことを勧めている。
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