ネット予約の新幹線運賃、秋から一部値上げへ JR東海と西日本、九州が発表
JR東海とJR西日本、JR九州はインターネット予約での新幹線の運賃を秋から値上げすると発表した。秋に予定している新サービスの導入に伴い、現行のネット予約サービスの内容や料金を見直すという。
JR東海とJR西日本、JR九州は5月30日、インターネット予約での新幹線の運賃を秋から一部値上げすると発表した。3社が提供する会員制サービス「エクスプレス予約」(会費有料)と「スマートEX」(会費無料)の一部商品が対象。秋に予定している新サービスの導入に伴い、現行のネット予約サービスの内容や料金を見直すという。
エクスプレス予約で料金を改定するのは「EX予約サービス」と「EX予約サービス(往復割引)」「e特急券」の3種。自由席は据え置きだが、指定席とグリーン車は割引額を縮小するという。また繁忙期には通常料金に200円増し、閑散期には200円引きするなどシーズン別の料金を設定する。
例えば、大人1人・片道・普通車指定席・通常期の条件で東京〜名古屋区間を予約した場合、現行料金では1万310円だが、秋以降は570円値上げして1万880円とする。同様の条件では、東京〜広島区間の値上げ幅が最も高く、1190円を値上げするとしている。
スマートEXでは「スマートEXサービス」「スマートEXサービス(往復割引)」の2種が値上げに。山陽新幹線にかかる区間において、のぞみとみずほの指定席とグリーン車の利用料金を一般の特急券と同額に改定する。東海道新幹線完結区間(東京〜新大阪)と九州新幹線完結区間(博多〜鹿児島中央)の価格は据え置きという。
一方、エクスプレス予約とスマートEXの両方で、新商品「EX早特28ワイド」の販売も始める。乗車日28日前までにのぞみの指定席を予約した場合、東京・品川・新横浜〜名古屋・京都・新大阪区間ならば料金が最も安くなるという。
料金改定の詳細な実施時期については決まり次第、告知するという。
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