ChatGPTの利用経験率が高い職業は、管理職や経営者――MMD研究所は6月7日、ChatGPTをはじめとした対話型AIサービスの利用経験について、Webアンケートした結果を発表した。
調査は、15歳〜69歳の男女5000人を対象、5月8日〜10日に実施。ChatGPTの他、GPTのAPIを使ったLINEアカウント「LINE AIチャットくん」、Microsoft BingのAIチャットの3つについて、利用経験などを訊いた。
ChatGPTを使ったことがある人は、全体の10.0%、AIチャットくんは5.8%、Bing AIは6.1%だった。
ChatGPTの利用状況を職業別にみたところ、「会社勤務 管理職」(n=239)の利用経験者が23.0%と最も多く、次いで「会社経営 経営者・役員」(n=80)が22.5%、「学生」(n=401)が18.2%だった。
ChatGPTの仕事での利用シーンは「情報収集」「アイディアだし」「文章・動画の要約」が多く、期待を上回る回答を得られている割合が高いのは「文章や動画の内容の要約」「外国語の文章を翻訳」「電子メールを作成(日本語以外)」だった。
対話型AIサービスを知っており、会社に勤務している363人に、仕事上での利用に関するルールがあるか聞いたところ、「何らかのルールがある」のは6割だった。
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