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IBM、生成AIでウィンブルドンの試合を自動解説 シングル選手の「決勝出場可能性」算定も
IBMは、テニスのウィンブルドン選手権の全ハイライト動画に、生成AIを使って自動生成した解説を付与する。
日本IBMは6月21日、7月3日に英ロンドンで開幕するテニスのウィンブルドン選手権の全ハイライト動画に、生成AIを使って自動生成した解説を付与すると発表した。
AIとデータのプラットフォーム「IBM watsonx」の基盤モデルを活用し、試合の重要な場面について、音声解説とキャプションをAIが生成する。
テニス特有の言語をAIに学習させた生成AIを利用。キャプションとナレーションをそれぞれ、語彙を変えて生成する。
ウィンブルドンでは、一部の試合は人間の解説者がライブ解説するが、解説のない試合も多い。そういった試合も、AI解説を付けることで、試合展開を理解しやすくする。
さらに、シングルスの各選手の決勝戦への道のりがどれだけ有利かAIで定義する「IBM AI Draw Analysis」も導入する。
選手が勝ち上がったら対戦する可能性のある相手との対戦成績や、トーナメントでの選手の位置が、ライバルと比較してどうか、などの要素に基づき、スケールに沿った評価で示す。
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