任天堂の古川俊太郎社長は、6月23日に開いた定時株主総会で、昨年秋に行った株式分割で同社の株主が急増し、23年3月末時点で約18万7000人に上ることに言及した。
任天堂は、22年10月1日、発行済普通株式を1株につき10株に分割。それまで約600万円だった売買単位が約60万円まで下がり、個人が買いやすくなった。
古川社長によると、分割前の22年3月末の株主数は4万8329人だったが、分割後に個人株主が急増。23年3月末は18万7023人と、4倍近くに増えたとし、分割が「投資家層の拡大に一定の効果があった」と述べた。
総会では株主から、オリジナルの株主優待を望む声も出たが、古川社長は「法人も含めさまざまな株主がいるため、すべての株主に平等に利益を還元できる配当金がふさわしい」と述べるにとどめた。
関連記事
- 任天堂、株式分割の方針を開示 株主総会では“スプラ質問”騒動
任天堂が投資単位の引き下げについて開示。23日の株主総会で、個人株主から「スプラトゥーン」シリーズへの熱い要望が長々と語られるなどし、賛否が起きていた。 - ゼルダ新作“ティアキン”の攻略情報「始まりの空島ガイド」 任天堂が公開 公式の模範解答は?
任天堂は、Nintendo Switch用ゲーム「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の攻略情報「始まりの空島ガイド」を公開した。 - 任天堂、ロシアでの事業を縮小 「経済予測を踏まえて」 アカウント作成を停止、決済情報は削除
任天堂がロシア支社での事業を縮小する。国/地域をロシアに設定したニンテンドーアカウントを新規開設できなくする他、アカウントにひもづけたクレジットカード情報などの決済情報は削除した。 - 任天堂、「スプラ3」非正規アプリについて注意喚起 「思わぬ被害を受ける可能性」
任天堂は、ゲーム「スプラトゥーン3」関連の公式スマートフォンアプリを装うアプリがあるとして注意喚起した。「利用すると個人情報が脅かされたり、思わぬ被害を受けたりする可能性がある」としている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.