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Proton、無料のE2EEパスワードマネジャー「Proton Pass」リリース
E2EEメールサービスを手掛けるProtonが無料のパスワードマネジャー「Proton Pass」をリリースした。Webブラウザの拡張機能とモバイルアプリ版がある。コードはGitHubで公開されている。
E2EE(エンドツーエンド暗号化)メールサービス「Proton Mail」を手掛けるスイスのProtonは6月28日(現地時間)、パスワードマネジャー「Proton Pass」をオープンソースでリリースしたと発表した。主要ブラウザ(Chrome、Firefox、Edge、Braveなど)の拡張機能、iOS、Androidのモバイルアプリとして利用できる。
現行の一部のパスワードマネジャーは、パスワードフィールドしか暗号化していないものが多いが、Proton Passはユーザー名やWebアドレスなどを含むすべてのフィールドでE2EE化している。
また、複数端末間で同期でき、データの自動バックアップ機能があるため、たとえすべての端末を紛失してもパスワードを失うことはない。
PCのデスクトップでWebブラウザの機能拡張版を使うと、Proton Passがそれまで使っていたパスワードマネジャー(Googleの「パスワードマネージャー」など)のデータを引き継ぐ。何らかのサービスで新たなアカウントを作成すると、Proton Passが独自パスワードを生成する。
Proton Passは無料だが、ログインを整理するための追加のボールト、無制限の電子メールエイリアス(無料版は10件)、無制限の2FAログインなどの追加機能を利用できる有料サブスクリプション版もある。料金は月額4.99ドルからだ。
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