ボトル内の液体残量がわかるNFCタグ、凸版印刷が開発
凸版印刷は7月6日、静電容量式センサー機能を搭載し、ボトルなど容器内の液体の残量を非接触で検知できるNFCタグラベルを開発したと発表した。8月から、化粧品業界、医療・医薬品業界、酒類業界など全世界に提供するとしている。
凸版印刷は7月6日、静電容量式センサー機能を搭載し、ボトルなど容器内の液体の残量を非接触で検知できるNFCタグラベルを開発したと発表した。8月から、化粧品業界、医療・医薬品業界、酒類業界など全世界に提供するとしている。
NFCアンテナと液体検知回路を組み合わせ、一対の電極回路をラベル内に形成。容器の表面に貼ったNFCタグラベルをスマートフォンで読み取ることで、容器内の静電容量の大きさから液体の有無や残量を検知できる。NFCチップは、静電容量信号の入力に対応したNXP Semiconductors製の「NTAG 22x DNA StatusDetect」。これに、凸版印刷が持つ独自のアンテナ設計技術を組み合わせた。
NFCタグラベルは、専用のアプリがなくとも、NFC対応スマートフォンで読み取り可能。電源は不要で、かざすだけでICチップ内部のNDEFデータを取得する。ただし、使用する容器の材質、厚み、液体の種類ごとに事前の評価が必要であり、金属の容器に関しては検知不可能としている。
同社は、開封検知が可能なセキュアセンシングNFCタグなどを2017年から開発。今回の残量検知タグを導入することで、消費者に対して使用状況に応じたコンテンツ提供や追加購入の誘導といった、カスタマーエンゲージメントサービスに活用できるとしている。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。