Twitterの共同創業者、ジャック・ドーシー氏が立ち上げた分散型SNSプロジェクト「Bluesky」運営元が、シードラウンドで800万ドルを調達した。7月5日(米国時間)付の公式ブログが明らかにした。
「広告のためにユーザーデータを販売する必要のないソーシャルネットワークを維持する」としており、カスタムドメインの販売を始めた。
LLC(合同会社)からC Corp(株式会社)に転換したタイミングで調達を実施。米VCファンドNeoが主導した。
調達した資金を使って新しいパートナーを見つけ、ネットワークを拡大して新たなビジネスモデルを実験していくという。
Blueskyは、分散型オープンプロトコル「AT Protocol」採用のソーシャルサービス。ビジネス面でも透明性を保つべく、「ユーザーが自分のデータを所有でき、いつでも自由に離脱できるプロトコル」を構築するとしている。
「広告は主要なビジネスモデルになり得ない」と断言しており、有料サービスとしてカスタムドメインの販売を始めた。すでに1万3000人以上のユーザーがドメインを購入しているという。
現時点ではBlueskyへの参加は招待制で、既存ユーザーから招待コードを入手しないとサインアップできない。
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