MicrosoftのActivision Blizzard買収、米地裁がFTCによる仮差止命令申請を棄却
MicrosoftによるActivision Blizzard買収阻止を求めるFTCの申請を米地裁が棄却した。FTCは控訴可能だ。この買収はEUは既に承認している。英当局とも合意に向かっているとMicrosoftは説明した。
米カリフォルニア州北部地区連邦地裁は7月10日(現地時間)、米Microsoftの米Activision Blizzard買収阻止を求める米連邦取引委員会(FTC)による仮制止命令および予備的差止命令の申請を棄却した。
地裁は「FTCが、この特定の業界における垂直統合が競争を実質的に弱める可能性があるという明確な証拠を示していないことを認定した」としている。
FTCは第9巡回区控訴裁判所に控訴することができる。
Activision Blizzardのボビー・コティックCEOは公式ブログで、「今日の決定が規制当局の完全な承認への道を示すものだと楽観視している」と語った。
Microsoftの副会長兼プレジデントのブラッド・スミス氏は地裁の判断に感謝し、「他の管轄区域もタイムリーな解決に向かってくれることを望んでいる」という声明文をツイートした。
スミス氏はまた、この判決を受けて、CMAによる買収阻止にフォーカスするとツイートした。
MicrosoftとActivisionは英国での訴訟を中止することが公共の利益になるということでCMAと合意し、両当事者はこの趣旨で共同で競争控訴裁判所に提出したとしている。
EUは既にこの買収を承認している。
米Microsoftは昨年1月にActivision Blizzardを買収すると発表した。買収総額は687億ドルで、完了すれば2016年の262億ドルのLinkedIn買収を超える、同社として最大の買収になる。
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