セールスフォースが値上げ 「Sales Cloud」や「Tableau」など平均9% 8月から
米Salesforce.comが、「Sales Cloud」などのサービスを値上げすると発表した。8月に現行料金から平均9%程度引き上げる。同社の値上げは7年ぶりという。
米Salesforce.comは7月11日(現地時間)、SFA(営業支援)ツール「Sales Cloud」などのサービスを価格改定すると発表した。8月に現行料金から平均9%程度引き上げる。同社によれば、サービスの値上げは7年ぶりという。
例えばSales Cloudは、最も高額な「Unlimited Edition」プランの月額料金を300ドルから330ドルに値上げ。2番目に高い「Enterprise Edition」プランを150ドルから165ドルに、3番目の「Professional Edition」を75ドルから80ドルに値上げする。
他にもコールセンター向けサービス「Service Cloud」、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの「Tableau」「CRM Analytics」、マーケティング向けサービス「Marketing Cloud Account Engagement」などの料金を引き上げる。値上げの対象は、いずれも新規に契約する顧客のみという。
同社は価格改定の理由を明らかにしていないが、値上げを告知する文書の中で「Salesforceが最後に価格改定を実施したのは7年前。それ以来、当社は22の新しいリリース、最近の生成AIのイノベーションを含む数千の新機能を提供し、研究開発に200億ドル以上を投資してきた」と、これまでの投資に触れている。
日本における値上げの詳細は、国内法人の担当者が個別に顧客に案内するという。
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