マスク氏、xAI紹介スペースで「TwitterのデータをLLMトレーニングに使う」などの発言
イーロン・マスク氏は新企業xAIについてのTwitterスペースを開催し、同社の目的などをチームメンバーとともに語った。“スーパーインテリジェントAI”の構築が目標で、モデルのトレーニングにはTwitterのパブリックデータを使うとしている。
イーロン・マスク氏は7月14日(米国時間)、12日に予告した新企業xAIに関するスペースを予定より少し遅れて開催した。4万人以上がリアルタイムで参加し、マスク氏の伝記を執筆中のウォルター・アイザックソン氏やキム・ドットコム氏なども質問した。
マスク氏は、xAIの目標は複雑な科学や数学の問題を解明し、宇宙を理解するのに役立つ“スーパーインテリジェントAI”を構築することだと語った。そうしたAIは2029年までに登場すると予想するのが現実的だという。xAI立ち上げメンバーらは、社会に利益をもたらす「人間より賢いAI」を構築したいと語った。
マスク氏はまた、将来的にはOpenAIやGoogleなどに代わるAI企業になるが、xAIはまだ初期段階であり、競合に追いつくには時間が必要だとも語った。
途中、異星人が見つからないのはなぜかについての「フェルミのパラドックス」について熱く語る場面もあった。また、ダークマター(暗黒物質)も同社のAIで解明したい謎の1つだとも語った。
質疑応答では、xAIのAIのトレーニングには、Twitterのパブリックデータを利用すると明言した。テキストだけでなく、画像と動画もトレーニングに利用するという。マスク氏は、他のAI企業が違法な方法でTwitterデータをモデルのトレーニングのために「スクレイピング」していると非難している。
また、米TeslaのCEOでもあるマスク氏は、Teslaの運転データが「物理世界を理解する技術」を開発するのに役立つと思うと語った。
アイザックソン氏はTeslaで開発中の人型ロボット「Optimus」について質問した。マスク氏は、このロボットはまだ初期段階にあると答えた。
このスペースは途中落ちることもなく、約1時間40分で終了した。録音を以下のリンクから聴くことができる。
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