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OpenAI、予め自分の設定をChatGPTに覚えておいてもらえる「カスタム指示」機能を追加

ChatGPT Plusに、質問するたびに自分の設定を説明することが不要になる「カスタム指示」機能が追加された。3000字以内で設定を保存すると、その設定を前提に回答を提示してくれるようになる。

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 米OpenAIは7月20日(現地時間)、ChatGPTに「custom instructions」(カスタム指示)機能を導入したと発表した。同日からPlusプランのベータ版で利用可能になっている。今後数週間以内に全ユーザーに展開される見込みだ。カスタム指示を有効にすると、ChatGPTがレスポンスを生成する際に考慮すべきユーザーの希望や要件を記憶しておくことができる。

 例えば小学3年生に理科を教えている教師はこれまで、授業計画を作成するたびに自分が「小学3年生向けの理科教育プログラムに取り組んでいます」と宣言する必要があったが、カスタム指示のコーナーで一度入力しておけば、その後はChatGPTがカスタム指示の内容を前提に答えてくれるようになる。

 OpenAIはこの他、Python以外の言語での効率的なコードが好みであることや、自分が6人家族であることなどをカスタム指示に保存する例を挙げた。6人家族で小さな子どもがいる場合、レストランの予約のたびにその説明をする必要がなくなる。

 カスタム指示は、画面左下のアカウント名の右にある[…]→[Settings]→[Beta features]の「Custom instructions」を有効にすると表示される、[Custom instructions]に覚えておいて欲しい内容を入力し、「Enabled for new chats」を有効にして「Save」するだけだ。

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 ヘルプページによると、この機能はEUと英国ではまだ提供していない。理由の説明はないが、EUと英国の「一般データ保護規則」(GDPR)および「データ保護補遺」(DPA)を順守するにはこの機能の提供は難しいと判断したのだろう。

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