GPT-4をいち早く試すなら「ChatGPT Plus」 月額2400円だが、画像入力など「お楽しみはこれから」
米OpenAIが3月14日(現地時間)に公開した、次世代大規模言語モデル「GPT-4」。これまでのGPT-3や、「ChatGPT」に搭載されたGPT-3.5よりも推論性能を向上させた他、入力された画像に対してコメントしたりなど、マルチモーダル対応を果たしている。
米OpenAIが3月14日(現地時間)に公開した、次世代大規模言語モデル「GPT-4」。これまでのGPT-3や、「ChatGPT」に搭載されたGPT-3.5よりも推論性能を向上させた他、入力された画像に対してコメントしたりなど、マルチモーダル対応を果たしている。
英語版では、司法試験の模擬問題を解かせたところ、GPT-3.5では受験者の下位10%のスコアしか取れなかったのに対し、GPT-4では上位10%のスコアで合格できる水準に達しているという。日本語でも、GPT-3.5の英語版より高い性能を発揮する。一度に扱える入力文字数も2万5000文字まで拡大した。
このGPT-4をいち早く試せるのが、おなじみChatGPTの有料版「ChatGPT Plus」だ。月額2400円(月額20ドル)だが、ピーク時でも優先利用できる他、レスポンススピードのアップ、新機能への早期アクセスが可能。今回、利用できる言語モデルにGPT-4が追加された。
ただし、フルアクセスとはいかないようで4時間ごとに100件のメッセージを受け取るのが現時点では上限としている他、「この画像は何が面白いのか説明して」といった、入力した画像からのコメント生成については、まだ研究段階であり未公開。
一方、OpenAI日本担当のシェイン・グウ氏は「まだ使用制限があり、全ての機能(画像など)が出てないですが、『お楽しみはこれから』です」と、今後の機能追加について含みをもたせたツイートを投稿している。
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