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OpenAIやMetaなどAI大手7社、米連邦政府に「責任あるAI開発」を“自主的に”約束
米連邦政府はAIを手掛ける7社の代表をホワイトハウスに招集し、AIの安全性、セキュリティ、透明性の高い開発に向けた取り組みを支援するため、これらの企業から自主的な取り組みを確保したと発表した。
米連邦政府は7月21日(現地時間)、AIを手掛ける7社の代表をホワイトハウスに招集し、AIの安全性、セキュリティ、透明性の高い開発に向けた取り組みを支援するため、これらの企業から自主的な取り組みを確保したと発表した。
サイバーセキュリティ対策やコンテンツがAIによって生成されたことをユーザーに示すための透かしへの投資などを約束するものだが、“自主的”なものであり、規制ではないので守れなくても責任は問われない。
主な内容は、Microsoftがまとめた以下の画像を参照されたい。
実際にホワイトハウスに集まった7社の代表は以下の通り。
- OpenAI:グレッグ・ブロックマン社長
- Microsoft:副会長兼プレジデントのブラッド・スミス氏
- AlphabetおよびGoogle:グローバル担当社長のケント・ウォーカー氏
- Anthropic:ダリオ・アモデイCEO
- Inflection AI:ムスタファ・スレイマンCEO
- Meta:国際問題担当プレジデントのニック・クレッグ氏
- Amazon Web Services:アダム・セリプスキーCEO
連邦政府は現在、AIに関する大統領令を策定中であることも発表した。「米国が責任あるイノベーションを主導できるよう超党派の法案を推進する予定」。
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