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Amazon、Meta、Microsoft、TomTomのオープン地図団体、初のマップデータセットをリリース
Amazon、Meta、Microsoft、TomTomが2022年に立ち上げたオープンな地図データ団体Overture Maps Foudationが、初のマップデータセットをリリースした。無料でダウンロードできる。
米Amazon、米Meta、米Microsoft、蘭TomTomが2022年に立ち上げたOverture Maps Foudationは7月26日(米国時間)、初のオープンマップデータセット「Overture 2023-07-26-alpha.0」をリリースしたと発表した。
Overture Maps Foundationは、オープンな地図データ実現を目指してLinux Foundation傘下団体として設立された。
このデータセットは、名所、建築物、交通ネットワーク、行政境界という4つの独自データレイヤーで構成される。名所レイヤーには、5900万件を超える名所データが含まれ、ナビゲーションやローカル検索など位置ベースアプリの基本要素になる。データセットは専用ページからダウンロード可能だ。
名所データは、MetaとMicrosoftが提供したデータに基づいている。このデータはCDLA Permissive v2.0の下にライセンスされており、アプリ開発者は自由に使える。
米Googleと米Appleのマップデータはサードパーティも利用可能だが、Googleはアプリ開発者に対し、API経由でのGoogleマップ検索で1000件ごとに料金を請求する。Appleはネイティブアプリ開発者にはApple Mapsへのアクセスを無料で提供しているが、Webアプリの場合は有償だ。
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