Apple、Adobe、Pixar、Nvidia、AutodeskがAR加速を目指しOpenUSDアライアンス結成
Pixar、Adobe、Apple、Autodesk、NVIDIAがPixarの3Dツール「OpenUSD」の標準化を目指すアライアンスを結成した。「Apple Vision Pro」に取り組むAppleは「OpenUSDは次世代AR体験を加速する」と語った。
米IT企業のPixar、Adobe、Apple、Autodesk、NVIDIAは8月1日(現地時間)、Pixarの「Universal Scene Description」(USD)技術の標準化、開発、成長を促進するためのアライアンス「Alliance for OpenUSD」(AOUSD)を結成したと発表した。Appleは、「OpenUSDは次世代AR体験を加速し、広範な空間コンピューティングアプリ開発に役立つ」と語った。
Pixarが開発した高性能3Dシーン記述技術であるOpenUSDは、既に映画コンテンツ制作の合理化などで採用されている。AOUSDの結成により、新たな業界やアプリのニーズを受け入れるコンテンツプラットフォームを目指す。
USDを使うと、Maya、Houdini、Autodesk 3ds Max、Adobe Substance 3D Designerなどの3Dコンテンツ制作アプリで、アセットワークフローを互換サポートできるようになる。
創設メンバーである上記5社に加え、Epic、Unity、IKEA、HEXAGON、FOUNDRY、CESIUM、SideFXが参加を表明している。Epicは、「3Dコンテンツ、VR、オープンメタバースの標準を確立する上でUSDの重要性を認識している」と語った。
AOUSDは、8月6日からロサンゼルスで開催のSIGGRAPH 2023で講演を行う予定だ。
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